漢字は現在、日本と中国で使われています。日本では漢字は1種類ですが、中国では簡体字と繁体字の2種類が存在します。 最初の漢字は中国で今から約3300年前に発明されました。その後、1600年前に日本に伝来しました。 一見同じように見えますが、それぞれ種類があります。
漢字 | 簡体字 | 繁体字 |
狸 | 狸 | 貍 |
簡体字と同じ例:日本ではタヌキの意味
漢字 | 簡体字 | 繁体字 |
億 | 亿 | 億 |
繁体字と同じ例:日本では1億の意味
漢字 | 簡体字 | 繁体字 |
気 | 气 | 氣 |
簡体字とも繁体字とも違う例:日本では気配など
これは元々”氣”を使っていたが、敗戦後GHQの指示で変更された。 また、日本独自の漢字としては、魚の名前の漢字が多いです。鮪(tuna)など。漢字はそれぞれ成り立ちの理由や歴史があり面白いですが、見ての通り繁体字は複雑なため、現在の中国では ほとんど簡体字しか使われなくなってきているという事象があります。
日本の漢字でも問題が起きています。漢字を使う我々日本人、中国人は漢字の読み方と書き方を暗記しています。 日本では子供のうちから漢字を練習し、大人になるまで約2000文字を習います。それらを使って手紙や書類を作成していました。
しかし近年パソコンやスマートフォンの発達により、漢字を書く機会が大幅に減ってしまいました。そのため読むことはできても 書くことができない(思い出せない)という問題が起きています。
この問題に対応するため、日本の学校では漢字の書き取りテストが行われます。 よく日本人は勤勉でまじめというイメージがありますが、最近子供が漢字を勉強するテキストで流行しているのは、こちらのうんこドリルです。 子どもが下ネタが好きなのは万国共通なのでしょうか?
漢字がどのように作られたかは大きく分けて下記の4種類あります。
山や木など、見た目を漢字に変化させたもの
上や下などの図を漢字に変化させたもの。本などの象形文字を変化させたもの。
岩や森など象形文字や指事柄文字を組み合わせたもの。
発音を表す漢字と意味を表す漢字を組みあせたもの。
門(mon)と口(mouse)を合わせて問。「質問」などに使われる漢字で、口で尋ねる(声をかける)という意味
英語はserifやsans-serifフォントがあるように、日本語にもゴシック体、明朝体、行書体があります。全て同じ漢字ですが印象が異なります。あなたはどれが好きですか?
多くの人は行書体が格好良く見えるのではないでしょうか。これは書道という芸術を学ぶことで読み書きができるようになります。
漢字は書き順があります。順序を正しく、止め、はね、払いの技術を身に付ける事で達筆と呼ばれる美しい漢字を書けるようになります。英語の筆記体のように文字同士が繋がるのが特徴です。
日本語が難しいという原因のひとつが、音読みと訓読みです。同じ漢字でも場合よって読み方が変わります。
例えば「富士山(fujisan)=mount fuji」の”山”は音読みでsanと呼びますが、「大きな山=big mountain」の”山”は訓読みでyamaと呼びます。 これが誤って広がってfujiyamaとよく呼ばれます。
日本で以前から使われていた漢字が訓読み、中国から伝来したものが音読みとも言われています。
なぜ日本人がこれらを使い分けられるのかは私も説明できないのですが、たぶんほとんどの漢字の読み方を暗記しています。(知らない漢字もたくさんあります)
従って、ただ漢字を並べただけでは名前を正しく読んでもらえない可能性があります。
私がデザインした3Dプリント判子は多くの日本人があなたの名前を正しく読める漢字を当てはめています。
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